ホーム>華僑華人

莫邦富氏が中部広域マーケット研究会で講演

 2月8日、名古屋の「ウインクあいち」で中部広域マーケット研究会が行われた。JNTOシンガポール事務所長の冨岡秀樹氏とJNTO香港事務所長の田口一成氏がそれぞれシンガポール、香港について講演した後、在日中国人作家であり、ジャーナリストの莫邦富は「拡大する中国観光市場、観光魅力をどのように発信するか」をテーマに講演された。
 2009年度の世界金融危機、新型インフルエンザ、そして円高の複合影響で、訪日外国人観光客数は全体的に減少する一方で、唯一中国からの観光客が増えつつある。莫邦富氏は講演のなかで、中国昔の諺、「両湖熟、天下足(湖南省と湖北省が豊作なら中国全土に調達できる)」等を織り交ぜながら分かりやすく中国事情を説明。そして中国向けに情報発信する場合、中華風にアレンジすることが必要で、また現地の中国人や留学生を活躍させることも大事だとアドバイスした。
 莫邦富氏は、観光は夢を売る産業に譬え、世界に認められる日本サービスの良さにも欠点があると辛口交じりで指摘。固定観念に縛られず「まごころ」を原点に見つめ直すべきと、中部観光関係者らを前に促した。

講演する莫邦富
講演する莫邦富

サインする莫邦富
講演後のサイン会にて