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第三回インバウンド・シンポジウム名古屋で開催

第三回インバウンド・シンポジウムで挨拶する張立国総領事
張立国総領事

 7月23日、日本中部華僑華人旅行業協会主催の第三回インバウンド・シンポジウムが名古屋市で開催された。中国駐名古屋総領事館の張立国総領事、中部運輸局企画観光部の森勝彦部長、中国国家観光局大阪駐在事務所の鄭保壘首席代表をはじめ、日本中部観光関連事業者140人が会場に集まり、中部地域における中国人観光客誘致への展望や受入体制について話し合われた。
 今年4月、駐名古屋総領事館の張立国総領事が提案し、中部運輸局、中部広域観光推進協議会等が連携して中国マスメディアの中央テレビCCTV4チャンネルの人気ドキュメンタリー『アジア探訪(走遍亜州)』の中部ロケを実現した。今年9月中旬から10月まで、七つのテーマ(1.戦国武士が今に伝えるもの2.中部の海3.天下第一牛&中部グルメ4.日本最大最高5.長寿6.野猿と温泉7.車社会)に分けて中国全土向け放映するという。
 冒頭挨拶で、張立国総領事は中国中央テレビの中部ロケ以降、上海テレビや大連テレビ局も日本中部取材し、中国で放映中であると言われ、中部圏の魅力をさらに発信すればもっと多くの中国観光客が訪れると促す。中国国家観光局大阪駐在事務所の鄭保壘首席代表は、日本に出回る安い中国人観光団体を断ってほしいと言及しながら、日本の行き届いたサービスではなく心のこもったサービスで中国人客を迎えるべきと、アドバイスした。
 講演では中部運輸局企画観光部より、訪日外国人3,000万人へのロードマップを示した。つまり、日本の観光立国策として2010年までに訪日客1,000万人を実現。その後、3年ごとに500万人を延ばし、第一期の2013年までに1,500万人達成。第二期の2016年までには2,000万人、そして第三期の2019年までは2,500万人を到達目標にする。ゆくゆくは3,000万人を目指す数値目標である。一方で訪日中国人の目標として2010年に180万人達成し、一年ごとに平均70万人の増幅で、2013年には390万人、2016年には600万人の大台に乗せるという構想だ。

第三回インバウンド・シンポジウム

 これからインバウンドには、中国人観光客を抜きにして語れなくなり、日本と中国、そして東アジアの大交流時代はますます身近に迫っている。第三回インバウンド・シンポジウムでは「日本中部の魅力」は何であるかを今もう一度見つめ直す場となった。