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日、中の和を繋ぐ 中秋明月祭・大阪2010

 9月18日、秋晴れの好天に恵まれて中秋明月祭・大阪2010は大阪市中央区の難波宮史跡公園で開幕した。中国建国60周年を記念して、関西の華僑らが中心に昨年度初めて中秋明月祭を催し、地元で大きな反響を呼んだ。中秋節は文字通りに、秋の半ばに明るい満月の下で家族が団欒して過ごす旧正月に次ぐ中国の伝統ある祝日で、日本では十五夜の月といい、名月を愛でる風習がある。
 今年は第二回目を迎えて、中国浙江省義烏市からの日用品出店や雲南省普洱市からのプーアル茶展示ブースに普洱市少数民族の原始的歌舞団も加えて中秋明月祭を盛りたてた。中秋明月祭を前に駐大阪総領事館では100人が集まり、前夜祭も華やかに興した。

中秋明月祭・大阪2010前夜祭
前夜祭

中秋明月祭・大阪2010前夜祭
中秋明月祭・大阪2010前夜祭

 中秋明月祭の開会式で、駐大阪総領事館の鄭祥林総領事は「中秋明月祭は日、中友好を繋ぐ架橋であり、関西在住の20万華僑華人と地元住民との融和と理解を図りたく、…近隣の友好は局部的に世界の平和にも貢献できる」と挨拶した。その後、中秋明月祭の実行委員長を務める戦松茂より、「関西地域の日本の方々、会場に来られたすべての人々に中秋明月祭を楽しんで頂きたい」と開会を宣言し、会場内にはすぐさま熱気に満ち溢れた。飲食ブースには中華味が体験でき、中央ステージには中国伝統舞踊や太極拳等パフォーマンスが観客を魅了する。観客席は二つに分かれていて後部座席には大きなテントも張られて暑さや日光を防ぐことができる。
 中秋明月祭はすでに関西華僑らの最大祭りとして大阪に定着しつつ、家族団欒の場を異郷の市民との交流を通じて日中の和(輪)がますます広がりを魅せていた。

中秋明月祭会場の様子
中秋明月祭会場の様子

中秋明月祭会場の様子

獅子舞
獅子舞

民族舞踊
民族舞踊

 
 

踊る子供たち