「中秋明月祭大阪2013」は9月14日、大阪市中央区の史跡難波宮跡で開催された。
中秋明月祭は中国の中秋節と日本の十五夜という共通の伝統を祝うために2009年からはじめられ、今や関西の中日民間友好交流の集いとして大きな役目を果たしている。
中秋節(旧暦8月15日)は春節、端午節とならぶ中国三大節句の一つで、古い伝統を持つ。中国では3000年前の周王朝から月を崇める風習があり、秋分の夜に月を祭って豊作を祝う「秋報」を行っていた。
中秋節を祝う風習は中国本土以外でも台湾や香港、そして海外に住む華僑圏で広く行われている。日本ではお月見といい、中秋の明月を観賞する習わしがある。
会場では「文化」、「経済」、「観光」、「飲食」などのブースが並び、ステージには中国と日本の伝統舞踊が交互に披露され、観客を楽しませた。
実行委員長を務める宇学偉氏によると、「中秋明月祭を通じて、関西に暮らす中国人、日本人、地域の皆様が集い、人や文化に出会い、ふれ合う事により、新たな絆が生まれると信じる」と話す。