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関西華僑華人の最大祭り、2011年大阪中秋明月祭が華やかに

2011年大阪中秋明月祭
2011年大阪中秋明月祭

 「海上生明月、天涯共此時(海上明月を生じ、天涯此の時を共にす)」は駐大阪総領事の鄭祥林が2011年中秋明月祭に寄せる言葉だ。これは異郷に住む中国人の誰もが中秋明月を観て古里を懐かしむ深い感情が滲んでいる意味合いを持つ。
 今年の9月17日、関西華僑華人らが大阪の古の都、難波宮跡で「中秋明月祭大阪2011」を催す。午前9時半、私が大阪市難波宮跡公園に着いた時、目に映ったのは中国らしき赤提灯が会場に飾られ、中国中央テレビの春節聯歓晩会(日本NHKテレビの紅白歌合戦に似ている)、そして故郷の記憶がよみがえる。今朝の天気予報では雨のマークで心配もあったが、会場には大きなテントが幾つも張られ、安心させる配置だ。観客席にはすでに満席で、日本人、中国人、老人と子供たちで溢れ、人々は中秋明月祭の開幕式を待ち望んでいた。

2011年大阪中秋明月祭
大阪中秋明月祭開幕式典

2011年大阪中秋明月祭
各地から集まった観客たち

 開会式典には駐日本大使館の程永華大使と大使夫人も駆けつけ、テープカットを前に鄭祥林総領事、2011年中秋明月祭実行委員長の曽昇龍、大阪府の木村慎作副知事、程永華大使がそれぞれ祝辞を送った。2011年大阪中秋明月祭は昇竜の舞や獅子舞で幕を開き、観衆の熱気溢れる拍手で迎えられる。

2011年大阪中秋明月祭
新疆ウイグル族の華麗な舞踊

2011年大阪中秋明月祭
太極拳演舞

 今年の中秋明月祭は人と人のふれ合いの和と日、中の民間交流、そして東日本大震災を支援することが主なテーマ。漢民族を中心に中国には56の民族があり、新疆ウイグル族の華麗な演出は会場の雰囲気を一気に高潮させた。パンダの故郷四川省からの代表団は今回演出のすべての収入を東日本大震災に当てると約束し、中秋明月祭は日本と中国の友好交流に大きな一役を担う形になった。

2011年大阪中秋明月祭
火を吐く四川省芸能

2011年大阪中秋明月祭
人気の中華屋台

 大阪中秋明月祭は2009年から始まり、今年は3回目を迎える。海外に住む一人の中国人として同胞と集まり、一緒に故郷の風味を味わうことはとても貴重な時間。身をもって異国の苦楽を体験し、第二の故郷である日本との和がこれから益々広がることを期して中秋明月祭の成功を喜んだ。

2011年大阪中秋明月祭その他の写真

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