2009年から始まった「中秋明月祭」は今年第四回目を迎え、大阪の秋を飾る風物詩となりつつある。今年は日中国交正常化40周年にあたり、中秋明月祭大阪2012(「日中国民交流友好年」認定行事)は中国と日本の「新たな友好へ」をテーマに9月15日~16日、大阪市史跡難波宮跡で開催された。
中秋明月祭大阪2012実行委員会の曽昇龍委員長は開会式で「日中国交正常化40周年の年に人と人との触れ合いを通じて互いに理解し、交流を深めて欲しい」と挨拶した。また、NPO大阪府日中友好協会の谷井昭雄会長は「日本と中国は緊張した厳しい環境になっていますが、両国は切っても切れない関係。地理的に近いだけでなく長い交流の歴史があり、少しでも日中の友好に役立てれば」と期待を滲ませた。そして日中経済貿易センターの村山敦代表理事会長や大阪市議会の辻淳子議長等も大会に招かれ祝辞を贈った。
今年の中秋明月祭会場は、「文化」・「経済」・「観光」・「飲食」の4つのテーマをもとに構成され、正面中央に大ステージを設置し、周囲を囲むように54のブースが並び、中国の料理や観光などを紹介。来て、見て、食べて、飲んで、ステージの演技を鑑賞していただく参加型のイベントとして、両国の民間交流を促す内容だった。
史跡難波宮跡では初日から多くの人々が詰め掛け、中国と日本の伝統舞踊や演奏を鑑賞し、拍手と歓声が絶えなかった。「日中国交正常化40周年」という不惑の年を迎え、両国は政治的に緊迫の関係が続く真只中でも、民間レベルでの交流は中断せずに行なわれていた。
中秋明月祭大阪2012写真集
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