春節(旧正月)は中国のもっとも大切な祝日で、一家団らんで賑やかに過ごす風習がある。名古屋中国春節祭は2007年、故郷を思う名古屋の一部華僑華人から始まり、今年は第6回目を迎えた。私は第三回名古屋中国春節祭で初めて名古屋の久屋大通りで行われる「中国の味と香り」が漂う春節祭にふれ合い、大きな感動を憶えた。
今年(2012年)の名古屋中国春節祭は1月13日〜15日で、開会式の朝から会場へ着いた。通路や舞台には「中日国交正常化40周年」と「頑張ろう!日本」が大きく書かれ、日本と中国に生きる一人としてとても嬉しく想えた。昨年の東日本大震災後、日本の華僑華人らも現地に赴いたり、募金活動等を通じて支援活動に関わった。1972年、「日中国交正常化」が実現され、40年の歳月が立つ。日本と中国の経済関係は一層密になりながら、互いの国民感情は決して良いとは言えない。
開会式典には駐日本大使館の韓志強公使、駐名古屋の張立国総領事、愛知県知事の大村秀章等が中国伝統服装でステージに参列し、春節祭委員長を務める董剛が開会式を発表。場内には拍手と音楽が流れ、熱気に包まれた。
ステージには獅子舞や龍舞、そして中国国内の重慶文化芸術団が人気の雑技や世界無形文化遺産申請中の「変面(ヘンメン)等を披露し、観客を魅了した。企業ブースや中華屋台には長蛇の列が並び、中華街を彷彿させる雰囲気がした。
寒い中で暖かい刀削面と懐かしい羊肉串を食べながら、故郷の味をかみしめ、今年も古里へ「新年好!(シンネンハォー)と伝えることにした。